デザイン

なにげなく道を歩いていて、皆さんはどういうときに「あっ、この店にいつか入ってみよう」という衝動にかられるでしょうか?

新しくできたから。看板が目立ったから。混んでいるから。家に近いから。など動機はさまざまでしょうが、

その動機の中に「なんとなく雰囲気が良さそうだったから」というものがあります。


人の印象の8割は外見で決まります。

それと同じで店への入店も「店頭(ファサード)の外見」で決まります。


動物病院も同じで飼主様は、動物病院のイメージを「ファサードの雰囲気」で固定化をしてしまいますが、その時間は一瞬です。一瞬で、この動物病院に今度来てみたいか、来てみたくないかを決めてしまうのです。

しかし、飼主様は来院するまでの間に「どんな先生だろうか?」「病院の中の雰囲気はどうだろうか?」「ペットホテルやトリミングなどはあるのだろうか?」など様子を伺っています。


いずれにしても大切なのは「自分の動物病院は何を飼主様に伝えたいのか」「どういう診療方針の動物病院であるか」「何を売りにしているのか」が一瞬でわかる雰囲気をファサードで表現することです。

そのためには、飼主様に病院のスタイルを想像させるよう、サイン、看板、置物、ロゴマーク、キャラクター、など病院の外部を見て何かしら印象を与えることが大切です。

印象を持ってもらうには「仕掛け」が必要です。スタイルをつくるにはいろいろな小道具も必要です。

置く看板、植物、ポスター、診療案内サインなどの小道具を病院のスタイルに合わせて使いこなし、いい雰囲気を作り出すことが大切です。


サインの文字、看板の印象、壁の素材や色使い、ロゴマークのセンス、照明のあて方や種類、診療時間案内の見せ方、植物の置き方、スタッフの服装、スタッフの笑顔など、それらがトータルにバランスよく組み合わされてはじめて、そのスタイルに飼主様が感動するレベルに達します。

「この置物ホームセンターで安かったから病院に置こう」「看板をデザインしてもらうとお金がかかるから知人に頼むか自分でつくればいいや」「植物はメンテナンスが大変だから置かなくていいや」「待合室に音楽なんて、面倒だからなくていいや」などと機能面で病院づくりをしていると良い雰囲気の動物病院はつくれないです。

そして1つ1つを点で考えるとどうしてもチグハグした印象になってしまいます。

すべてを総合的に面で考え、そこから1つ1つを吟味して一貫した雰囲気に仕上げましょう。


← 新規開業の手順へ