動物病院コンサルタント 

 
 
       

① 新規開業の手順

 新規開業の不安や心配を解消します




① 新規開業の手順


開業12~8ヵ月前
開業の意思決定とコンセプトを決める


「開業する!」という決意を固めたのなら、すぐ行動に移します。

早速、「コンセプト」 つまり「診療方針」を紙に書いてみましょう。

しかし、難しく考える必要はありません。

「どんな動物病院にしたいのか」

を箇条書きで結構ですからまず書いてみます。

このコンセプトによって開業する地域や病院の面積、医療機器、などがおおよそ決まり、同時に開業に必要な総投資額も大まかには把握出来ることになります。

開業10~6ヵ月前
資金の計画をしてみる 


コンセプトが決まり、開業に必要な総投資額の把握ができたのであれば、自己資金の把握をします。

この自己資金というのは現金と考えてください。

自分の手持ちの現金と身内からの援助金や借入金も資金計画上は自己資金とみなします。

総投資額から自己資金を引いた額が不足金であり、この不足金をどこからか調達しなければなりません。

この調達先をしっかり確認しておきましょう。

つまり、

どこからどのようにして資金調達するかの目途をつけておきます。

開業10~5ヵ月前
開業場所の選定と診療圏調査をする 


資金調達の目途がついたのであれば、次は開業場所の選定に入ります。

物件の収集です。

この物件収集が開業準備の中で一番大変といってよいでしょう。

この物件収集というのは、開業準備の中でもっとも大変な作業で、かなりも手間と時間と労力がかかります。

物件の見学を数件するだけでも、足が棒になってしまいます。

また、テナントの場合

1階の店舗物件の数は少なく
1階の店舗物件というのは自分だけでなく飲食店、美容院、整骨院、介護サービス、歯科医院などの業種や同じ業種である動物病院も絶えず探し求めているためどこの地域でも取り合いです。

タイミングもありますが、物件選定の際にはすばやい判断も大切になります。

また、相手の不動産屋はその道のプロであるためしっかりとした対応が必要です。

そして、良さそうな物件があってもすぐ契約してはいけません。

冷静になってその物件が動物病院に適しているか、経営が成り立つかどうかの調査をしてみます。

実際現地において、どの範囲から飼主様は来てくれるのか?その中の世帯数はどれだけあるのか?

競合となる動物病院はどこがあるか?などの調査つまり診療圏調査を行ないます。

この診療圏調査に基づき、推定の患者数、推定の売上高を算出してみます。

その結果が良ければ、契約に進みましょう。

開業9~4ヵ月前
事業計画書を作り、融資の申し込みをする 


次に診療圏調査の結果からはじき出した推定患者数、推定売上高に基づき事業計画書を作成をします。

事業計画書とは、売上げと経費とのバランスを見るものです。

はたして、利益が出るのか?儲かるのか?を数字にして見てみましょう。

何年たっても利益が出ずに赤字であれば、候補物件は見送らなければなりません。

また、

事業計画書は融資の際、銀行から必ず求められるものであり銀行が最も重要視するものです。


銀行への説明はもちろん保証人の方や身内の方にも事業計画書を見せてしっかり説明する必要があります。

よって、この事業計画書は正当性のある正直な内容でないといけません。

希望的観測であっては、全く意味のないものになってしまいます。

開業8~3ヵ月前
設計・デザイン・内装工事をする


融資の申込みをした時点から開業準備は、かなり忙しくなってきます。

やるべきことが多くあり、かつ多くの事柄を同時に進めていく必要があります。

融資がOKの返事がくると、

「不動産契約」「病院内レイアウトの打合せ」「外装」「内装」「デザイン」「看板」「サイン」「ロゴマーク」「キャラクター」「医療機器の選定」「酸素配管」「病院内警備」「スタッフの募集」などなどやるべきことは山積みになります。

これら1つ1つは、すべてが連動して動いていくため、各々の業者との調整、すり合わせ、スケジュール管理は常に必要になってきます。

例えば、

酸素配管、病院内警備などは内装工事の工程に合わせて先行工事の打合せが必要であり、看板は不動産契約の時に設置位置や場所を決めておく必要があります。

いざ看板を取り付けるときにそこに看板をつけては困るとオーナーから言われることもあるためです。

看板の法的規制も確認する必要があります。

また、

医療機器は病院内レイアウトの時に置く位置や寸法、給排水の有無、先行工事などが必要になるため、病院レイアウトの打合せと並行して医療機器の選定をしなければいけません。

開業6~2ヵ月前
集患戦略の実施とサービスについて考える


せっかく良い動物病院と、先生のすばらしい技術があっても、患者様が来てくれないことには、先生の技術とサービスを患者様に提供することができません。


1人でも多くの人やペット達に「先生の良き診療サービス」を提供するためにも集患戦略を怠ってはいけません。

どのような、宣伝方法を使って、患者様にアピールしていくのかの対策を充分に練る必要があります。

集患戦略の方法はよく考えて、実行していきましょう。

患者サービスについても、どう提供していったらよいか考えます。

開業1ヵ月前
最終の詰め 


この時期は、めまぐるしく忙しくなります。

やることはたくさんあるし、トラブルも発生してきます。

このような時こそ、落ち着いて、冷静になって、一つづつ対処していきましょう。

開業当日
経営者の仲間入りです 


不思議なもので、この日からどの先生方も、がらりと経営者の顔になります。

姿も、もう立派な院長であり経営者に替わります。

今日からは、やるしかありません。



開業後
行動する


開業後は、とにかく動きましょう。

じっとしてはいけません。


患者様が来ないときや手術がない暇なときでも、じって患者様を待っているのではなく、なにか行動しましょう。

病院内の拭き掃除、窓ふき、整理整頓、カルテの整理、来院者のチェック、バースデーカードの準備、次の集患方法の計画……

などなど、することはいっぱいあるはずです。

開業後、軌道に乗るまではとにかく死に物狂いでとにかく行動しましょう。



開業3年後
成長する


どんどん成長していきましょう。

宣伝はもちろん大切ですが、


広報活動(飼主様への情報提供・地域とのつながり・業界とのつながり)にも力をいれていきます。


また、ドクターの採用や新しいスタッフの採用、そしてスタッフとのトラブルが発生するのもこの時期です。

スタッフは家族と同じです。

愛情を持って接していきましょう。



 

開業5年後
初心に戻る


5年経つと、どこか「ゆるんできます」

必ずどこか、「ゆるんでいます」


横柄な態度になっていませんか?

どの患者様に対しても、ていねいな診療を心掛けていますか?

病院はキレイですか?

この時期には、自分自身と病院をチェックしてみます。

そして

「初心に戻り、兜の緒を締めましょう」





② 新規開業の不安や心配を解消します


 開業にはいくらかかるの?





いくら用意をすればいいか、ざっくりイメージしましょう

開業にかかる費用は、

テナントの場合約4200万円(この2年で2割アップ)
住宅兼動物病院の戸建ての場合約1億2千万円
(この2年で2割アップ)
(カトーの平均データ)


開業の費用は、カトーが支援させていただいた近々2年間の平均で、テナント約4200万円、戸建て約1億2千万円
3年前に比べると2割増加しています(物価増・人件費増・消費税増)

医療機器をどこまで揃えるか、何を揃えるか、どんな機種を導入するかによっても値段は大きく変わります。

飼主様の印象を大きく左右される内装工事も、こだわりによって値段が大きくかわります。病院の坪数によっても大きく変わります。

まずは、何にいくらかかるか全体像をつかみましょう!



開業にかかる費用=テナント平均4200万円

● 医療機器 平均1600万円
新品、中古、エコー・現像機などの機種によって価格は変化
● 内装工事 平均1500万円
テナントの引き渡し状況、坪数の大小、こだわりによって価格は変化
● 不動産費用 平均200万円
敷金、保証金、賃料によって変化
● 備品 平均100万円
だいたいこれくらいはかかる
● 宣伝費 平均100万円
宣伝手段、内容によって変化
● 雑費 平均400万円
だいたいこれくらいはかかる
● 運転資金 平均300万円
優良物件であれば減額可能




開業にかかる費用=戸建て平均1億2千万円


● 土地購入 平均3900万円
立地、敷地面積によって価格は大きく変化
● 医療機器 平均1600万円
新品、中古、エコー・現像機などの機種によって価格は変化
● 建築内装工事 平均5000万円
建築面積、坪数、こだわりによって価格は大きく変化
● 不動産費用 平均300万円
土地、建物によって変化
● 備品 平均200万円
だいたいこれくらいはかかる
● 宣伝費 平均100万円
宣伝手段、内容によって変化
● 雑費 平均600万円
だいたいこれくらいはかかる
● 運転資金 平均300万円
優良物件であれば減額可能




開業に使えるお金を決めるには?

開業に使えるお金=自己資金+融資金額


自己資金は、①自分の貯金②親からの援助金などによって手元にあるお金

融資金額は、③銀行や日本生活金融公庫などの金融機関④親からの借入によって手元に確保できるお金


イメージ 


①自分の
貯金
200万円
②親からの
借入金
500万円
③金融機関
3000万円
④他からの
借入
500万円
⑤開業に使えるお金
4200万円



それぞれの額が実際にあるかどうか?本当に借りられるかどうか? を具体的に把握してつかんでおく必要がある

「①自己資金 ②親からの借入金 ③融資金額 ④他からの借入」の金額によって
当然、「⑤開業に使えるお金」は変わります



 親への報告マニュア




ポイント1

まずは「開業する!」という気持ちが大切
 


開業したい理由の整理しましょう
 
 ① 自己実現
 
 ② 自分の考えている診療を提供したい
 
 ③ 勤務医で一生涯続けることは無理
 
 ④ 勤務医では収入が低い
 
 ⑤ 収入を得たい
 
 ⑥ 社会に貢献したい
 
 ⑦ 家族や親を楽にしてあげたい
 



ポイント2

自立するという決意
自分自身を思う信念
家族を思う大きな愛があるか


両親はわが子の将来のことを心配するものです。

愛するわが子が失敗しないために、反対する姿勢を見せる両親もいます。

その時に、両親の意見に曲がらない信念があることを両親も望んでいます。

開業するのは両親ではなく自分自身、そして自分の家族です。

決意、信念を伝えましょう。



ポイント3

「相談」ではなく、自信を持って「報告」しましょう!


自信をもって「開業することに決めたんだ!」と報告しましょう。

突然のことで驚かれるかもしれませんが

「決めた!!」という信念を伝えることで、しっかり聞いてくれる土俵を築けます。




 



Q.親に報告したら、こんなことを言われました?

A.でも、最後は親も協力してくれることになりました (^^)
 



Q1.ずっと勤務医でいいんじゃないのか?

A.10年後を見た場合、勤務医の場合だと先が見えている


居ることができたとしても収入面で不安がある。

ましてや、20年後のことを考えると別の選択をした方が良い。

動物病院は構造上、ずっと勤務医では厳しい状況におかれるから

早く別の道に進む必要があると思う。



Q2.失敗したらどうするんだ?

A.失敗のリスクがあるのは、どの仕事でも同じ


独立開業の場合は、自分次第でいかようにでもなると思ってる。

そして、コンサルタントの協力も考えている。

成功する自信はある!!

自分のため、家族のため、親孝行のため絶対成功する!

だから協力してほしい!
 



Q3.今すぐじゃなくて、もう少し時間をおいてからにしたらどうだ!?

A.開業は早い方が良いと思っている


理由は

・ 年々動物病院は増加していく

・ 差別化、特徴化するのも難しくなる

・ 金利も上昇

・ 医療機器、工事費、物価も上昇

・ 競争相手(病院だけでなくネット販売も)の増加

・ 遅ければ遅いほど、環境は悪くなり、開業は困難になる

・ いずれ開業をするのであればできるだけ早く開業をしたい!

そして

・ できるだけ早く両親も安心させたい
 



開業の報告をされたら、両親は真剣になります。

真剣な質問に、誠意を持って話してください。

今まで両親も、多くの場面で決断されたはずです。

自分のため、家族のため、両親のため、社会のため、に判断し決断してきたはずです。


だから、

今度は先生が、自分のため、家族のため、両親のため、社会のために

自分自身で判断し決断なさってください。




勤務してる院長への報告マニュアル

院長への開業報告は細心の注意を!


勤務している病院への開業の報告のタイミングは、

院長と良好な関係が築かれている場合であれば、さほど気にすることはありませんが、院長との関係がおもわしくない場合は注意が必要です


方法としては

・ 独立開業の意思があるのであれば、その旨を前もって伝えておいた方がよいでしょう

・ そして、開業ができると決まった時点で最終報告をします

・ 企業病院であれば、就業規則に従い、その規定の時期に開業のため退社する旨を伝えます


勤務してる病院のことも考える!


自分がお世話になり、育てていただいた病院です

感謝の気持ちを持ち、院長はじめ、病院のことも良く考えて行動に移しましょう


報告の時期は?


では、具体的にはいつ報告するのが良いのでしょうか?

まず、初めに開業までの流れをみてみましょう


1  資金調達先の目途 (開業1年前)
2  開業場所探し (開業11~10ヶ月前)
3  開業場所決定 (開業8~5ヶ月前)
4  不動産(テナント)の契約 (開業7~4ヶ月前)
5  融資申込 (開業7~4ヶ月前)
6  設計、医療機器選定 (開業7~4ヶ月前)
7  融資決定 (開業6~3ヶ月前)
8  内装工事完成 (開業2週間前)
9  病院内準備  
10  ご開業  


民法の規定では、2週間前に申し入れをすればよいことになっていますが、動物病院の場合少なくとも
6~5ヶ月前には院長に申し入れをしたいです

ここで注意することは、

「開業できることが確実」という段階での報告が必要です


報告したけど、不動産の契約ができなかった。。

報告したけど、融資がおりなかった。。

では、困ってしまいます

開業ができるという目途が立ってから報告しましょう

円満の場合は、この限りではありません

また、病院の規定や契約事項があれば、それに従います


獣医業界への報告マニュアル

順番を間違えない! 


開業の目途も立ち、開業準備を進めていくことになりますが、獣医業界への挨拶には、いつ、どのような方法で行ったら良いのでしょうか?

まず、時期ですが、工事着工時には、あいさつ廻りを始めたいです

挨拶回りの順番ですが、まずはじめにその地域の年長の獣医師の方(長年動物病院をやっておられる先生)に挨拶にいくの良いと思います

そして、
獣医師会の会長さん、副会長さん、キーマンとなる先生、獣医師会支部も続けて廻ります

その他の動物病院様への挨拶も順次おこなっていきましょう

訪問時には、手土産も用意されるとよいでしょう。名刺も用意しておきましょう

順番を間違えないで、年長者、偉い人から順番に廻りましょう
 



訪問時の段取りと心構え


訪問するにあたっては、事前に電話でアポイントをとりましょう。

「この度、○○で動物病院の開業を予定しております○○と申します」
「一度ご挨拶にお伺いしたいのですが、時間をとっていただけないでしょうか」

といった具合に聞いてみます

訪問にあたっては、決して時間に遅れることなく少し前には、到着するようにしましょう

服装はスーツが望ましいです

まず最初に伝えることは

・ 自分の名前

・ 時間をとってくれたことへのお礼

・ 開業場所

・ 開業時期

その後は、会話の流れに乗って話をしていきます

帰りの時も

「今日は時間をとっていただき、ありがとうございました」

と締めくくります。

開院の挨拶状も後日、送ることができれば合格です!





礼儀をわきまえる


これからは、勤務医ではなく一国一城の主として、自分自身で何事もやっていかなくてはなりません

地域の皆様とも共にこの先、歩んでいかなくてはなりません

礼儀をわきまえて、地域の皆様への挨拶も忘れずにおこないましょう





 開業場所選びの方法




開業のテーマを決める


一番大切なことは、開業のテーマを決めること

「自分は、どんな動物病院を創りたいのか?」

小じんまりした病院、大きな病院、かかりつけ病院、○○専門の病院、普通の病院、特徴のある病院などなど、自分の開業のテーマを決めましょう





テーマを決める方法(動物病院を廻ってみましょう)


テーマを決める簡単な方法は、先輩方の動物病院を見てみること

それぞれ、すべての動物病院が異なるはずです。こんな立地に、こんな雰囲気で、このような診療をしてみたいという真似してみたいというテーマは見つかるはずです

もちろん、全く異なるオリジナルのテーマを決めても良いです

自分を一番表現できるテーマを決めます





自分らしいテーマを探す
(独りよがりはNG、飼主様・ペット達も嬉しくなるものを)


先輩方の動物病院を、そのまま真似て「こんな感じの動物病院でいいか!」無難にまとめるのではなく自分らしいテーマを取り入れましょう

また、

飼主様やペット達もテーマが共有できるのであれば、院長と飼主様やペット達と一体感のある動物病院ができるはずです





演出を考える
(自分のこだわりは飼主様・ペット達にも伝わる)


テーマが絞れたら演出アイデアも考えてみましょう。演出といっても大げさに考えなくても大丈夫です!

自分の好きな置物を置いたり、好きな色を使ったり、好きな音楽を流したり、いろいろなコーディネイトが可能です

飼主様が、「あっ!!」と驚くようなアイデアを!





イメージをふくらませる


自分のテーマが見つかったら、希望のイメージがかなう物件選びをスタートさせましょう

物件の資料を見ているうちに具体的な開業場所のイメージが沸くはずです





まずはイメージングを


物件資料を見比べると、この場所は自分のイメージとは違うな!この物件では自分のテーマが表現できないな!とかわかってきます。

自分のイメージを具体化出来る物件を選びます





飼主様の目線を忘れずに


幅広い世代の飼主様に快適に過ごしてもらいたいなら「飼主様の目線」で考えることが大切

飼主様が新しい動物病院に期待していることは、あるはずです

「待合室」「トイレ」「診察室」「入院室」「駐車場」「交通の便」「サービス」など…

いろんな視点で物件に注目してください。






気になった物件はクリッピング


気になった物件は、まずクリップ!

物件情報は、もう一度見返してみます。思わぬ発見や落とし穴があることも

たくさんの物件を集めてから見学候補を絞っていくのがお勧めです





物件選びの条件を整理する


物件選びの条件をリストアップ

物件のイメージが具体的に見えてきたら、賃料、面積、立地など、何を重視するかを考えます

自分に合ったスタイルを検討





診療スタイル


専門分野の診療も提供するか、エキゾチックも診るか、トリミングも行うか、によって物件の面積や立地も異なってきます

揃える医療器材も異なります





飼主様の構成


地域によっては、飼主様の構成も変わってきます。充分視野に入れましょう

バリアフリーが必要かもしれません





来院予測


自分は開業後、1日何人ぐらいの人に来てもらいたいか?

この人数によっても待合室の面積、診察室の数、入院室の面積は変わってきます。

これが決まらないと物件の大きさもつかむことができません。目標数字を具体的に設定しましょう

来院目標が設定されていれば、面積、賃料の試算もしやすいです





物件を見に行こう!


気になる物件をピックアップできたのなら、物件見学にGO!

見てまわる順番や時間配分を考えて物件見学にいきます

物件内部の見学をする場合は、不動産屋にアポイントを取ります






実際の物件の雰囲気と環境は行ってみないとわからない


物件見学時は、周辺の環境も見てみましょう

「動物病院までの来院手段」「駐車場」「広さ」「明るさ」「設備」「交通量」「競合病院」など情報収集はしっかりと





物件決定後に後悔しないために


一番気になるのが、この物件に患者様が来てくれるかどうか??

「勘」も大切ですが、わからない時はコンサルタントなどの専門家に依頼するのも方法です





物件見学時の格好と持ち物


車で移動したり、歩き回ったりするため疲れない楽な格好を

持ち物

「カメラ」「地図」「メモ帳」「物件資料」

各物件ごとに、写真を撮り、感じたことをメモしておきます






 患者様は来てくれるの?




開業後、なかなか患者様が来てくれない時は、どうしたらよいか??を考えると確かに不安になります

最近は、開業ラッシュで、この傾向は当分続くと考えられますし、すでに動物病院が過密化している地域もあります

そのため、競争が激しくなり、開業はしたけど、なかなか患者様が来てくれない。。
といった動物病院が出てきました


では、開業後

患者様に来ていただくにはどうしたらよいか??

そうなったときにあわてないためには

開業する前から考えておくことをお勧めします!

そして

原理原則に基づいて、するべきことを実施していきましょう!





ステップ 1
綿密な計画を


どんな
動物病院にしたいか?考えましょう
 

自分はどんな動物病院を作りたいかをよく考えてみます

大きな動物病院。親切な動物病院。キレイな動物病院。どんなことでもよいです

紙に書いてみましょう

 
自分は、
どうありたいか?
考えましょう 

自分は将来どうありたいか、どんなふうになりたいか、何をしたいかを考えます

医療機器を揃えたい。車を買いたい。家やマンションを買いたい。

家族と楽しくすごしたい。などなど

イメージしてみましょう
 
どんな場所に
開業したいか?
考えましょう  

自分はどんな所に住みたいか、どんなところで診療をしたいかを考えます

実家の近く、収益の上がる所であればどこでもよい。などです
 
売上目標を立てます 
開業したら、どの位の売上の動物病院にしたいか、どのくらいの収入がほしいか具体的な数字を決めます

数字はあとからついてきません。数字は求めないと達成できないものです
 
開業時期を決めます 
自分はいつ開業したいのか。具体的に時期を決めましょう

もたもたしていると4~5年は、あっという間に過ぎてしまい開業のタイミングを失ってしまいます





ステップ 2
鉄則に従う


開業する立地を
間違えない 

開業する立地が大切ことは、もうご存じだと思います

重要なことですので、くどいですが記載いたします
 
開業する月を
間違えない 

開業する月によって、収支計画、資金計画は大きく変わります

秋~冬の開業は、当面売上が見込めないため運転資金が多く必要になります

開業準備の順番を
間違えない 

開業準備には順番があります


順番を間違えると余分な時間がかかるだけでなく、トラブルも発生します

また、余分なお金もかかってしまいます

宣伝方法を
間違えない 

開業において宣伝は、重要な位置を占めると私は考えています

充分に策を練り、時間とお金をかけることが大切です

宣伝にかけた時間とお金の内容によって、開業後の来院数は左右されます

すべては自分に振りかかったり、戻ったり(リターン)する重要な部分です

優先順位を
間違えない 

例えば

テナント見学においては、テナントの内部をよく見るより、テナント周辺を見る方が重要です

時間配分は、設計、医療機器、薬品業者の打合せよりも来院対策に時間をかけるべきです

開業までの時間配分も考えましょう。
開業までは限られた時間です

 



ステップ 3
行動する


行動は早く 
はやっている動物病院をみてみると院長の行動は早いです

やってみる  
良さそうなことは、とにかくやってみます

気遣いも必要 
スタッフも家族同様に気遣いましょう

業者に対して横柄な態度もいけません

外に出る 
自分の動物病院の中にいるだけなく外に出て地域の人たちとも交流を深めましょう

食事や買い物にいくだけでもよいです

とにかく動く  
とにかく動いて、働きましょう

動物病院への来院がなければ、こちらから出かけましょう





ポイント 1
素人の意見は聞かない 


素人の意見をいちいち聞いていると自分の考えが揺らぎ良い方向に進みません

時代は日に日に変わっているため、昔に通用したことも今では通用しないことが多くあります


自分の心を信じましょう

信頼できるプロの意見も参考にすると良いと思います






ポイント 2
波に乗る 


思い立ったらすぐ行動しましょう

この場合は、だいたいうまく物事がはかどり、うまく波に乗ることができます

逆に

迷ったり、戸惑ったりしているとタイミングとチャンスを逃しなかなか良い方向に物事が進んでくれません

「思い立った時が吉日です」

すぐ行動し、波に乗りましょう


 


ポイント 3
カトーに相談してみる 


自分の考えていることが正しいかどうかを確かめる判断材料としても、コンサルタントの加藤にご相談ください。

意外な発見があるかもしれません。






 近隣の人たちとうまくやっていくには?

 


テナントのオーナー様、土地の所有者


動物病院を開業するにあたっては、テナントを借りて診療にあたるか、土地の所有者から土地を買って病院を建てて診療にあたるののが大半になります。

どちらの場合も、まず初めに接しなければならない人になります。


テナントのオーナーに対しては、賃貸条件の交渉、工事条件の交渉、開業してからの問題解決など、たくさんの部分で関わっていくことになります。

土地の場合も、所有者に対しての交渉事があります。

相手が譲らなかったり、間違ったことを言ったり行ったり、なかなか自分の思うようにいかない部分も多いと思いますが、

相手の考え、行動には、それぞれ相当の理由があるはずです。

その理由を探し出し、相手を理解して相手の身になって交渉にあたりましょう。



近隣の住民


開業前後に多く見受けられるのが、近隣住民とのトラブルや苦情です。

特に最近多くなってきています。動物病院は、動物が来るという、他の店舗とは異なる性質をもったところです。

動物を飼ったことのない人、動物が嫌いな人、アレルギーの人もたくさんおられます。

そのような人たちの、不安、心配を無くしていただけるような充分な説明と対応策が必要です。


特に「鳴き声」「臭い」「毛」「衛生面」に関しては万全な対策をとる!というしっかりとした行いと説明が必要です。

具体的に「鳴き声の防音対策」「臭いを出ないようにする具体策」「毛が外に舞わないようにする方法」「注射針など医療廃棄物の取り扱い」はどのようにするのかを説明できるようにしておかねばなりません。


また、開業後に鳴き声、騒音などの苦情があったときは、すみやかにお詫びをし対策をしましょう。

それ以前に開業前後は地域の方々とのお付き合いや地域行事の参加を積極的に行い、親密な関係を築いていくことが重要です。



 スタッフとうまくやっていくには?

必ずこの問題に直面します




スタッフがよく辞めるのは院長の責任


スタッフの定着がないのは、院長の大きな悩みになります。

これは冷静に見てみると院長自身に問題があります。

では、スタッフとうまくやっていくにはどうしたらよいでしょうか?


それは

動物病院は、もう一つの家族だと考えることです。

スタッフも家族と同じ様に接しましょう♪

そう心掛ければうまくいきます。


動物病院を持つということは、家族以外にもう一つの家族を持つことと同じことなのです。


雇用契約書(見本)
スタッフを採用する時には、雇用契約書を交わしましょう

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